にしかんずかん ネーミング・コピーライティング・記事編集
にしかんプロジェクト - 2019.12
- ネーミング
- コピーライティング
- その他のサムシング
- 横田孝優
にしかんずかん
新潟市の西端のエリア、現在の新潟市西蒲区(にしかんく)と西蒲原郡弥彦村(にしかんばらぐんやひこむら)、その周辺のいくつかのエリアは、かつて「西蒲原郡(にしかんばらぐん)」というひとつの地域でした。現在さまざまな課題によって分断が進んでしまっているこのエリアの人々を結び、地域資源を未来へ受け継いでくために2019年秋からスタートしたのが「にしかんプロジェクト」です。県内外のさまざまなプロたちとともに、ザツダン横田もプロジェクトの一員として活動しています。
プロジェクトのプラットフォームとなる「にしかんずかん」のWEBサイトのコピーワークを担当。掲載記事に関してはライターではなく編集者として関わりました。サイトとしての将来的な機能拡充を視野に入れ、読み物としても高いレベルで成立させたい、というのがプロジェクトからの要望であり、横田個人の目標でもあり。取材に関わっていただいたライターやカメラマンのみなさんには色々とわがままを聞いてもらいました。
にしかんとのつながりのきっかけは独立直後の2013年まで遡ります。KOKAJIYAのプロジェクトから始まり、FARM FLAGの立ち上げやはちみつ草野のリブランディングなどなど、コピーライターとしてドカンと経験値を積むようなやりがいのある仕事にたくさん関わらせてもらってきました。ついにエリア全体を紹介するメディアを作れたことはある意味集大成でもあります。遠くまで来たもんだ。
記事は「もの」「こと」「ばしょ」というカテゴリーに分かれていますが、その先に描き出すのは「人」です。にしかんという地域がなぜ魅力的なのかを語り出せば100万の答えがあるのだと思いますが、すべて「人」がいなくては始まらない。地域に根ざして生きる人の背景には、かならず「物語」がある。読み応えのある記事の一つひとつがそれを証明しています。
行政区の枠をゆるやかに飛び越えながら、西蒲区と弥彦村、さらにその周辺のエリアを「にしかん」とあらためて呼び直し、多様な地形・文化・産業が織りなす地域の豊かさをふかんしながら紹介する。その大いなる志のもと、「にしかんずかん」はスタートしたばかり。素敵なメディアに育てていきたいと思います。
課題
- 地域資源はあらゆるジャンルに広がり、メディアとして同一フォーマットに収めるのが困難
- WEBサイトの機能は情報発信だけでなく、将来的にはECも視野に入れている
- 一つひとつのコンテンツを点で終わらせず、面でつないでいくことで、行政区にはない「にしかん」というエリアを立ち上がらせたい
プラン
産品、場所、伝統、行事、そして人。地域が持つあらゆる資源にスポットを当てるために「図鑑」という枠組みを採用。読み応えという深さを担保しつつ、同時に記事ジャンルの幅広さを実現した。