Niigata Architects 16 新潟の建築家16人 書籍帯コピー
新潟日報事業社 - 2015.04
- コピーライティング
- 横田孝優
この本を読めば、
きっと建築家に
会いに行きたくなる。
これまでたくさんのコピーを書いてきましたが、実は帯を書くのは初めての経験。まずはリサーチから取りかかりました。書店に足を運び、手当たりしだいに本の帯をチェック。すると、どうやら帯コピーはいくつかの型に分類できるようです。数種類の体系に分け、それぞれのタイプのコピーをつくり、提案にのぞみました。
では、コピーで語る内容はどうするか。家づくりを考えた時に、いくつか悩むポイントがありますが、その中でも大きいのが「誰に頼むか」だと思います。工務店や大工さんに頼むという選択肢ももちろんあるのですが、この本が提案するのは「建築家に聞いてみよう」ということ。建築家は、住む人の想いや願いを汲み取って、家という具体物に結実させるプロ中のプロ。自分に合った建築家に巡り合うことができれば、家づくりの大半は成功したと言えるのかもしれません。
この一冊に関わらせてもらって、新潟には素晴らしい建築家がたくさんいることを知りました。ちょっと敷居が高い印象もあるけど、家づくりは大きな買い物。なるべく後悔しないためにも、「まずは気軽に会いに行ってもらいたい」という想いを込めて、このコピーを書きました。
なにか伝えたいメッセージがある時に、広告やホームページといった形から入るのもいいですが、まずは伝えるプロであるコピーライターに相談してみてほしいと、僕も普段から感じています。
この本に託された建築家たちの熱い想いから、そんな自分の思考と共通する部分を勝手に感じ取り、お前も頑張れとエールをもらったような、心強い気分になった仕事です。